この記事の目次
ロングテールSEOとは?ビッグワード・ミドルワードとの違いも解説
ロングテール(the long tail)とは、売れ筋のメイン商品よりも、あまり売れないニッチな商品が売り上げを上回る現象をいいます。主にネット販売においての現象であると理解しておきましょう。
ロングテールは、アメリカのクリス・アンダーソンによって提唱されました。「売れ筋商品」と「他の商品」を並べた際、売り上げが少ない商品群(テール)が恐竜のしっぽに、売れ筋商品が恐竜の頭に見えるためです。
SEOではロングテールのほか、ビッグワード・ミドルワードなど様々な用語が出てきます。種類が意外と多く、「どういう意味なのか?」と悩むケースも多いのではないでしょうか。ここでは、それぞれの違いについて解説します。
ロングテールSEOとは?
ロングテールとは、ニッチなキーワードを狙って検索の上位表示を目指し、アクセス数を増やすことです。
例えば「居酒屋」というキーワードでは、数が多すぎて検索上位を獲得するのは難しいでしょう。居酒屋は全国にあり、競合も多いためです。
せっかくコンテンツを作っても、ある程度上位表示されなければユーザーには届きません。しかし「居酒屋+○○(地名)」と入れた場合はどうでしょうか。
エリアがかなり絞り込まれますよね。「居酒屋」と検索するよりヒット数は減りますが、上位表示される可能性はぐっとアップします。
さらに「居酒屋+○○+△△」と複数のキーワードをプラスしてみましょう。さらに絞り込まれ、検索上位に浮上する確率が上がります。検索数が減ってしまっても、上位表示されれば、クリック率が格段にアップするでしょう。
ロングテールSEOは、検索数が少なくても上位表示をしやすいキーワードを探すことで、サイトへの流入数を確保するテクニックです。
ロングテールは特にネットショッピングでもよく使われています。売れ筋商品だけを売っても、ピンポイントではなかなか検索にヒットしません。
しかし品数を豊富に揃えれば、様々なキーワードからユーザーはやってきます。そのため少ない売れ筋商品のみを置くよりも、合理的に集客ができ、売上アップが期待できるのです。在庫保管数が限られる実店舗にはできない方法ですね。
いきなりビッグキーワードで攻めるのはハードルが高すぎます。まずはロングテールSEOを使い、アクセス数を上げると効果的です。
ビッグワードとは?
ビッグキーワードは上位表示に成功すれば多くのアクセスが期待できる、単体のキーワードを指します。
判断基準は、Googleのキーワードプランナーで月間1万回以上検索されるキーワードと覚えておきましょう。上位表示できれば多くの集客が見込めるため、様々なサイトが上位表示を狙っています。
そのため上位表示させるのが非常に難しいキーワードといえるでしょう。検索上位になれは大きなアクセスが見込める一方、検索意図が広すぎてターゲットが定まらない点がデメリットです。
ミドルワードとは?
ミドルキーワードは、ビッグキーワードとロングテールキーワード(スモールキーワード)の中間とイメージしましょう。
明確な基準はないものの、Googleキーワードプランナーで、月間検索ボリュームが1,000〜10,000までのキーワードを指す言葉としてよく使われます。
基本的に2語からできており、ビッグキーワードよりは検索ボリュームが少ないのが特徴です。例えば「賃貸 アパート」「スマホ 修理」などが挙げられます。ビッグキーワードに比べるとライバルが少なく、上位表示が狙いやすい点がメリットです。
ロングテールSEOは何故重要?メリットを解説
ロングテールSEOは小さな検索アクセスを積み上げることが重要です。例えば立ち上げたばかりのサイトは知名度も低く、ドメインパワーもありません。
この状態では大手や知名度の高いサイトに勝つのは難しいでしょう。自然検索でも思うようにアクセスが稼げない状況が続きます。しかし最初は誰もが通る道であるため、あまり深く悩まなくてOKです。
重要なのはいきなりビッグキーワードやミドルキーワードなどのライバルの多いキーワードを狙わないこと。
難しいキーワードに挑むのではなく、競合の低いキーワードを積み上げ、地道に順位を上げていく方法がおすすめです。
スモールキーワードを確実に上位表示させ小さなアクセスを積み上げるのがポイントとなります。
しかし「時間がかかるのでは?」「もっと早くアクセスを積み上げる方法はないの?」など疑問が浮かびますよね。ここではロングテールSEOのメリットについて解説します。
ロングテールSEOのメリット①|競合が少ないので検索上位になりやすい
ロングテールSEOはビッグキーワードやミドルキーワードと比べ、競合が低くなります。競合が減れば、その分SEOの難易度も低くなり上位表示を狙いやすくなるのです。
ただしいくら競合が少ないからと油断は禁物です。コンテンツがユーザーを満足させる基準に達していない場合は、順位をもらえない可能性もあります。
ロングテールSEOのメリット②|コンバーション率がアップする
ロングテールSEOを使うと、コンバーション率のアップが期待できます。また複数のキーワードを使うため、単体キーワードよりもユーザーを絞り込める点もポイント。
複数のキーワードで検索するほど、ユーザーには明確な意図があると考えられます。ユーザーが満足するコンテンツを提供すれば、よりコンバーションに繋がる行動を誘発できるでしょう。
ロングテールSEOのメリット③|検索流入が増える
ロングテールSEOを使うと、サイトへの検索数の増加が見込めます。ひとつのキーワードではなかなか検索されなくても、複数のキーワードを設定することで、検索に引っ掛かりやすくなるためです。
ロングテールSEOのメリット④|サイトの評価が上がる
複数のキーワードを設定した記事が上位表示されると、サイトの評価にも繋がります。サイト自体が高いコンテンツを提供していると認められるためです。
検索上位になるには検索エンジンからの評価が必要不可欠。必ず押さえておきたいポイントです。
ロングテールSEOのメリット⑤|ユーザーが求めるコンテンツを提供できるようになる
SEOに大切な要素のひとつに、コンテンツの質が挙げられます。検索上位に浮上させるためには、コンテンツのクオリティは不可欠だからです。
ロングテールSEOは複数のキーワードを設定するため、よりユーザーの求めにマッチしたコンテンツが作りやすくなります。
例えば「リフォーム トイレ」と設定したとしましょう。すると、数あるリフォームに関するサイトの中でも、トイレに特化したコンテンツになります。
トイレのリフォームのついて調べているユーザーにとって、その他の情報は必要ありません。
ロングテールSEOはアクセス数アップだけでなく、質の高いコンテンツ作りにも役立ちます。
ロングテールSEOのメリット⑥|コストがかからない
ロングテールSEOはリスティング広告のような費用はかかりません。そのためコストを抑えた宣伝方法を求めている人にもぴったりです。自分で地道にできるため、予算がなくても問題ありません。
ロングテールSEOのメリット⑦|安定した集客が見込める
ロングテールSEOでは複合キーワードのコンテンツを中心に作るため、安定した集客が可能です。
理由は複合キーワードなら、競合は大きくないため急な順位変動が起こりにくいため。仮に一つの複合キーワードの順位が下がっても、サイト全体が直ちに影響を受ける可能性は低く、安定したアクセス数や集客が見込めます。
ロングテールSEOのメリット⑧|幅広いキーワードをカバーできる
複数のキーワードを使って行うロングテールSEOなら、多くのキーワードをカバーできます。
ビッグキーワードに2~3個のスモールキーワードを組み合わせればよいため、ネタもつきにくいのが特徴。バリエーション豊かなコンテンツを数多く生み出せば、高いSEO効果が期待できます。
ロングテールSEOのメリット⑨|内部対策がしやすい
ロングテールSEOを取り入れれば、内部対策がしやすくなります。たくさんのキーワードを使っているため、類似のコンテンツが作りやすくなるためです。
既存記事同士でリンクを貼り合い、サイト内の回覧を促しましょう。内部対策が充実していると、検索エンジンにも認められやすくなります。
ロングテールSEOのメリット⑩|ビッグワードの上位表示が狙える可能性がある
ロングテールSEOによってビッグワードでの上位表示が狙えるかもしれません。複合キーワードで複数のコンテンツを作り、それぞれが上位表示された場合、検索エンジンからの評価が高まります。
キーワードにビッグワードを含めておけば、評価によっては上位表示される可能性も十分にあるでしょう。
ロングテールSEOをする方法からキーワードの探し方まで徹底解説
「ロングテールSEOが重要なのは分かるけど、そうやってやればいいの?」と悩みますよね。特に初心者の場合、手順が分からず行き詰まってしまうケースも少なくありません。
しかし、しっかりと手順を踏めば誰にでもロングテールSEOは可能です。ここではロングテールSEOのやり方から、キーワードの探し方まで徹底解説します。
ロングテールSEOの進め方(手順)①|キーワードを決める
ロングテールSEOはまず、キーワードの設定からはじめましょう。狙いたいビッグワード、もしくはミドルキーワードを決め、組み合わせ可能なスモールキーワードを考えます。
悩んだらサジェストキーワードや関連ワード・キーワードプランナーなどを使ってみましょう。
ロングテールSEOの進め方(手順)②|コンテンツの作成を行う
キーワードが決まったら、内容に沿ったコンテンツを作成しましょう。ポイントはユーザーの悩みを解決し、知りたい情報が網羅されたコンテンツであること。
自社で作るのが難しければ、プロのライターに依頼するのもおすすめです。
ロングテールSEOの進め方(手順)③|コンテンツの管理
コンテンツはWEB上にアップして終わりではありません。定期的な管理・改善が非常に重要です。「順位が落ちてきたな?」と感じたら、原因を徹底的に突き止めます。掲載された方法が古くなってきたら、リライトもおすすめです。
コンテンツの管理はチェック箇所が多く、分析や改善点の発見が難しいこともあります。悩んだら専門業者に依頼するのもおすすめです。
ロングテールSEOのキーワードの探し方
「ロングテールSEOが重要なのは分かったけど、キーワードってどうやって探すの?」と疑問に思いませんか。実はロングテールキーワードは無料ツールやサイトを使って簡単に探せます。ここではロングテールSEOのキーワードの探し方を解説します。
キーワードの探し方①| Googleサジェストを参考にする方法
キーワード選定に悩んだら、Googleサジェストを使ってみましょう。サジェストキーワードとは、検索エンジンに検索したいキーワードを入れた際に、表示される「候補」を指します。
ビッグワードを入れると、関連したキーワードが表示されるので確認してみましょう。Googleではオートコンプリート機能と呼ばれており、Yahoo!にも同じ機能が備わっています。
表示される関連キーワードは、月間検索件数が多く、トレンドがメインです。
ロングテールキーワードを手っ取り早く知りたい人におすすめの方法でしょう。
キーワードの探し方②|Google キーワードプランナーを使う方法
Googleキーワードプランナーは、無料で使えるGoogleのサイトです。もともとはGoogleへ広告を出す人向けのサイトでしたが、ロングテールキーワードを探す際にも役立ちます。利用には会員登録が必要ですが、無料で使えるので持っていて損はないでしょう。
メインのキーワードとともに検索されている関連キーワードや、競合サイトの多さなども確認できます。
キーワードの探し方③|キーワードツールを利用する方法
Googleが提供しているサイト以外にも、様々なキーワードツールがあります。以下は無料もしくは有料で使えるものばかりですので、チェックしてみるとよいでしょう。
【無料】ラッコキーワード
ラッコキーワードは、無料で使えるキーワードリサーチのためのツールです。Googleサジェストキーワードはもちろん、共起語や上位サイトなどリサーチに必要な情報を即座に集めてくれます。
利用に必要なものはラッコID(メールアドレス)の登録のみ。登録後は無制限でラッコキーワードの機能を利用できます。
非会員でも使えますが、一日5キーワードまでと上限があるので注意しましょう。
アドタイムスタッフ
【無料】サクラサクラボ(LABO)
サクラサクマーケティングが運営する、SEO研究所サクラサクラボ(LABO)にはキーワード選定に便利なツールが多数揃っています。共起語や関連キーワード・上位サイトの分析など役立つ機能が無料で利用OK。
会員登録が面倒に感じるかもしれませんが、一度登録してしまえば、かなり便利に使えるサイトです。
アドタイムスタッフ
【有料】キーワードマップ
キーワードマップは、SEO対策に重要な「キーワード選定」を行ってくれるサイトです。調べたいキーワードを入力するだけで、競合性や検索ボリュームなどを調べてくれます。
検索結果は文字の羅列ではなく、マインドマップ形式で表示されるので見やすい点がポイント。無料でも簡易的な検索はできますが、しっかりと調べたい人は有料版がおすすめです。
有料版では自然検索やユーザーニーズの調査・競合調査・競合獲得ワードなど、さらに細かな情報が確認できます。
アドタイムスタッフ
【有料】Mieruca(ミエルカ)
Mieruca(ミエルカ)は競合分析や検索順位の計測・コンテンツ作成が全てできるサイトです。おすすめの機能は競合流入キーワード調査機能。調べたいドメインを入力すると、検索流入できそうなキーワードや検索ボリュームが一発で確認できます。
またサイトに必要な改善策も自動で分析。改善策を分かりやすく提案してくれます。有料ソフトですが、「無料ツールではもう限界!」と思っている人におすすめです。
アドタイムスタッフ
すぐできる!効果的なロングテールSEOの方法・6選
ロングテールSEOと聞いて「難しそう」と感じる人も多いかもしれませんね。しかし効果的なロングテールSEOの方法を知れば、誰にでもすぐに始められます。ここではロングテールSEOを効率よく、効果的に行う方法について見ていきましょう。
効果的なロングテールSEOの方法①|重複コンテンツは避けて行う
ロングテールSEOで複数のキーワードを指定する際、似たものを選んでしまう可能性があります。もし類似キーワードでコンテンツを作る場合は、内容が被らないよう注意しましょう。
キーワードを入れ替え、同じコンテンツを使いまわしてしまった場合、Googleからペナルティを受ける危険性があります。コンテンツは一つ一つオリジナルで作成するのがよいでしょう。
効果的なロングテールSEOの方法②|古い情報を放置しない
コンテンツは定期的に更新しましょう。世間では日々新しい情報が生まれており、コンテンツは徐々に古くなっていきます。更新をせずに放置してしまうと、順位が落ち、せっかくのコンテンツが台無しです。定期的にチェックし、コンテンツの鮮度を保ちましょう。
効果的なロングテールSEOの方法③|順位がつかないコンテンツはリライトをする
検索順位が低い・つかないコンテンツは積極的にリライトしましょう。リライトをする際は狙ったキーワードの上位サイトをチェックし、足りない情報を補う方法が簡単です。
ただし順位がついているキーワードは現状維持で問題ありません。リライトは10位~20位くらいまでの記事を中心に行います。
効果的なロングテールSEOの方法④|ディスクリプションを変えてみる
ディスクリプションはユーザーがページをクリックする前に読む場所です。本でいう「あらすじ」とイメージしましょう。
あらすじが気になると、本の中身が読みたくなりませんか。ネット記事も同じです。順位が上がらないコンテンツは、ディスクリプションの見直しを行いましょう。ユーザーがつい読みたくなるような、魅力ある内容にするとクリック率アップも期待できます。
効果的なロングテールSEOの方法⑤|関連記事には内部リンクを貼る
コンテンツに関連記事がある場合は、必ず内部リンクを貼りましょう。ロングテールSEOでは複合キーワードでたくさんのコンテンツを作成します。そのため関連ページがたくさん出てくるはずです。
内部リンクで繋げ、ユーザーがサイトを回りやすいようにしましょう。サイト全体のアクセス数アップも期待できます。
効果的なロングテールSEOの方法⑥|アクセス数の高い記事のクオリティを上げる
流入数は高いのに、CVRが低い記事はコンテンツのクオリティを上げる必要があります。せっかくキーワード選定や内部リンク・タイトル・ディスクリプションに工夫を凝らしても、コンテンツのクオリティが低ければ、ユーザーは離脱します。
ユーザーが求めているのは、疑問を解決してくれる質の高いコンテンツです。ユーザー目線で、有益なコンテンツ改善を行いましょう。
ロングテールSEOをもっと知りたい方やサイト運営にお困りの方はアドタイムへ
- ロングテールSEOの方法が分からない
- キーワードってどうやって選べばいいの?
- サイトのアクセス数が上がらない
などWEB集客には悩みがつきものです。もし運営方法に悩んだらアドタイムへご相談ください。
当社は創業14年。他社を圧倒する実績で顧客継続率95%を達成しました。当社にご依頼頂くお客様の93%リピーター!多くのお客様に「また利用したい」と高い評価を頂いております。
せっかくホームページを作っても、置いておくだけでは問い合わせは増えません。ホームページを成長させるには、更新や改善を重ねる必要があります。
しかし「具体的な方法が分からない」と悩みますよね。
アドタイムにはディレクターやマーケター・コーダーなど集客に必要なプロが揃っています。
また最新のSEO対策への対応はもちろん、ホームページをイチから制作することも可能。現在ホームページをお持ちでない方、制作を検討中の方も是非ご相談ください。
チーム一丸となって、お客様のサイトを徹底サポート。プロ目線で改善するから、結果が他社とは違います。